DION
――そんなDIONさんから見たお二人はいかがでしょうか。
DION 鈴木さんは初めて会った時にオーラがすごすぎて、カリスマだなって思いました。シンプルに見た目もカッコいいけど立ち居振る舞いがカッコ良すぎて「この人カッコいいな」というのが第一印象です。広夢くんは、包み込んでくれる感じ。「一緒にやっていこう」って言ってくれる。借りてきた猫みたいに小さくなってる僕に温かく接してくれて、いいお兄ちゃんだなって感じました。
工藤 さち子さんの稽古場では、誰しもが猫になっている可能性があります。だから端っこのほうで小さくなっているのは、僕かもしれない。
鈴木 それは猫というより、追い詰められたネズミだな。
全員 (笑)
――最後に読者さんへメッセージをお願いします。
DION 僕にとっては挑戦ですし、自分の殻をいくつも破らないといけないけど、本当に素敵な舞台になっていると思います。さち子さんには「チームE(百名ヒロキ、DION、山﨑玲奈)には爆発力を期待している」と言っていただいているので、爆発力を生みだしたいです。
工藤 3役をトリプルキャストでやると言っても、組み合わせを楽しんでいただくのではなくて、一個一個のチームにさち子さんのテーマがあるんです。僕らはそのテーマに縛られることなく、稽古場で自分たちの色を作り上げていきたいです。それぞれのチームの色を楽しんでいただけたらうれしいです。
鈴木 まあ、もし上演できればの話なんですが…。
石丸 (背後から参戦し)ちょっと! さっきから!! (笑)。
鈴木 ここまで、ここまでやらせて(笑)。ここまでだから(笑)。
石丸 もー。これも書いてください(笑)。
鈴木 毎回どの舞台でも余裕だったなんてことはなくて、僕も僕なりに新しい挑戦の連続です。このインタビューを読んだ方は、きっと2回、3回といろんなチームを見てくださると思うので、毎回違った空をお届けできたらなと思っています。僕らは必死に舞台を作り、役として生きて、歩んでいきます。舞台をご覧になった方にはその姿を見ていただいて、もしご覧になれなかった方もこのインタビューを読んで「世界には、あなたと同じように頑張ってる人がいるんだよ。少なくともここに3人いるし、『翼の創世記』には9人の俳優とクリエイターがいて、頑張ってるよ」ということを心に留めておいてください。それでもし、劇場に見に行ってやるかと思っていただけたらとても幸せです。その日まで一生懸命生き続けます。
――ありがとうございました。
鈴木 (石丸に)ほら! ちゃんとまとめたじゃん!
全員 (拍手)
鈴木 できないかも、覚えられないかも、っていうのは、ここに至るフリなんだよ(笑)。
石丸 何度もやるから(笑)。
鈴木 この最後のコメントに向けて、できることは当たり前じゃないってことを伝えてるわけで。
石丸 信頼してるよ。
鈴木 この重荷がすごい(笑)。これも入れておいてくださいね。
ミュージカル『翼の創世記』
2024年11月29日(金)〜12月25日(水) 東京・ブルースクエア四谷
企画・脚本・作詞・演出:石丸さち子
作曲・音楽監督・演奏:森 大輔
出演:上川一哉、上口耕平、鈴木勝吾、百名ヒロキ、工藤広夢、DION、門田奈菜、福室莉音、山﨑玲奈
公式HP:https://s-ishimaru.com/wings/