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Stage REVIEW

ポルノグラフィティ新藤晴一の多彩な楽曲が描き出す群像劇『ヴァグラント』が開幕!

ポルノグラフィティの新藤晴一さんが初めてプロデュース・原案・作詞・作曲を手がけたa new musical『ヴァグラント』が、8月19日(土)、東京・明治座にて開幕した。脚本・演出の板垣恭一さんと共に練り上げてきた初の完全オリジナルミュージカル。初日前日の8月18日(金)に行われたゲネプロを取材した。(取材・文・写真/臼井祥子)

本作は、大正時代の炭鉱町を舞台にした群像劇だ。
めでたいことや不吉なことが起きた場所に赴き、歌や踊りを披露する“マレビト”と呼ばれる芸能の民がいる社会。マレビトたちは、普段の暮らしの中では、人々に蔑まれ、接触を避けて暮らしている。

マレビトの一人、佐之助(平間壮一/廣野凌大)は、姉貴分の桃風(美弥るりか)と共に、とある炭鉱会社の新社長就任式に招かれる。その町では、炭鉱労働者たちが搾取され、貧困に苦しむ日々を送っていた。

新社長の弓削政則(水田航生)と、その幼なじみの三葉トキ子(小南満佑子/山口乃々華)、山崎譲治(上口耕平)と知り合ったことで、マレビトではない人々の暮らしに興味を持ちはじめる佐之助。一方、炭鉱の私設取締隊隊長を務めるトキ子は、10年前に殺された両親の仇を探しつづけていた。

政則は炭鉱夫のリーダー・譲治と協力し、炭鉱の労働環境を変えようと懸命に努力するが、会長である父親に逆らうことができない。労働者たちの不満が募るなか、炭鉱で事故が起き…。

資本家と労働者の対立を描く物語に、10年前の事件の謎が絡み、人々の生活の“ハレ”を担いながら差別されるマレビトの存在が、華やかな彩りと深い悲しみをもたらす。その世界のすべてを、新藤さんの多彩な楽曲が包み込み、時に切なく、時に軽やかに提示してみせた。

公開ゲネプロの佐之助役・平間壮一さんは、無邪気にも見える明るさと、芯の強さ、胸に抱える屈託のバランスが絶妙。その佐之助に振り回されながら見守り支える桃風を演じる美弥るりかさんが頼もしくカッコいい。トキ子ら幼なじみ三人組が、それぞれの立場を超えて同じ理想を求める姿が、胸に熱く響いた。

東京公演は8月31日(木)まで、明治座にて上演。9月15日(金)~9月18日(月・祝)に、大阪・新歌舞伎座にて上演される。

a new musical『ヴァグラント』

プロデュース・原案・作詞・作曲:新藤晴一
脚本・演出:板垣恭一

出演:平間壮一・廣野凌大(Wキャスト)/小南満佑子・山口乃々華(Wキャスト) 水田航生 上口耕平 玉置成実/平岡祐太 美弥るりか 他

東京公演/2023年8月19日(土)~8月31日(木) 明治座
大阪公演/2023年9月15日(金)~9月18日(月・祝) 新歌舞伎座

公演HP:https://vagrant.jp

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