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Stage INTERVIEW

塩田一期が「TIGER & BUNNY」THE STAGE で主演に挑む!

人気アニメ『TIGER & BUNNY』の舞台化作品「TIGER & BUNNY」THE STAGEで、主人公の一人、バーナビー・ブルックス Jr.役に抜擢された。初舞台を踏んでから5年間の道のりを聞いた。(撮影・取材・文/臼井祥子)

「お客様と一緒に一つの作品を完成させる。舞台は本当に素敵な場所」

――初めてご覧になった舞台は?

学校で行った劇団四季の『アラジン』です。もともと映画の『アラジン』が好きだったので、空飛ぶ絨毯に乗って「ホール・ニュー・ワールド」を歌う場面はどう表現するんだろうと気になっていたんですけど、本当に浮いているようにしか見えないし、迫力があって世界観に没入できてシンプルに楽しかったです。といっても、それで将来は自分も舞台に出たいと思ったわけではないんですけど。

――この仕事を志したきっかけはなんだったんですか?

高校2年生の時に今のマネージャーさんにスカウトしてもらいました。でも自分が芸能の道に行くってことが想像できなかったので、高校卒業後は専門学校に行って、保育の勉強をしました。その間待ってくださって、専門学校を卒業後にお世話になることに決めました。

資格は取ったので、幼稚園に就職する道と迷ったのですが、チャンスは誰にでもあるわけじゃないし、新しい世界に飛び込むのも楽しそうだなと思ったんです。ずっと待っててくださったマネージャーさんへの感謝の気持ちもあって、やってみようと決意しました。

――初舞台は?

知り合いが企画しているワークショップに半年間通わせてもらって、その卒業公演です。そこに集まっていたのは、年齢も仕事もさまざまで、僕より年下の中学生の子もいれば、50代くらいの方もいる。会社員の方でちょっと演劇が好きで舞台をよく見てて、自分もちょっとやってみたいなって方とかもいて、プロの役者になりたいわけじゃない人もたくさんいたんですが、みんなで一つになって卒業公演を目指して頑張ろうねって和気藹々と作れたのがとても居心地が良かったです。

――それを経ての2.5次元舞台デビューとなるミュージカルが、2021年になりますね。

はい。カンパニーで、同じチームのメンバーとは本当に言いたいことを言い合うし、だからってケンカをするわけじゃなくて、すごくまとまりのあるチームでした。3年半くらい一緒にいて、部活の仲間たちみたいな関係性でした。僕は中学生の時に野球をやっていて、そこでもチーム内の絆ってすごくしっかりとあったんですけど、どうしても卒業するとバラバラになっちゃうじゃないですか。でも芸能の仲間たちって、今後もみんな役者を続けていくなら、どこかしら別の現場でまた会えるんですよね。ほかの作品でまた共演できて、永遠に続く絆があるなあと感じています。そういう仲間たちと出会えて、本当に自分は人に恵まれていると思います。

――舞台に立つってどんな気分ですか?

よく舞台と映像の違いは、お客様が目の前にいるかどうかだと言うじゃないですか。僕は映像の仕事はそんなに経験がないですが、舞台のほうがお客様との会話が瞬時にできるんだろうなあと思っています。自分たちの思いとお客様の気持ちが一致した時に笑いが起きたり感動して涙が出たりする、そういう一瞬一瞬を共にできる感じが、舞台は素敵だなあと思います。

それに、舞台上からの景色はすごくきれいなんです。照明とセット、衣裳なんかも相まって、臨場感があって、舞台から客席を見ても、客席から舞台を見てても、本当に素敵な景色だなと思います。

――舞台の上から、お客様の顔はよく見えるものですか?

客電が落ちている時は暗いので基本的には見えないです。カーテンコールの時とかに明るくなって、お客様の満足した表情を見た時に、すごくなんか「やってよかったな」って達成感が得られるし「明日も頑張ろう」という気持ちになれるんですよ。キャスト、スタッフ、カンパニー一同で作り上げてきたものに、劇場でお客様も一緒になってみんなで一つの作品を完成させる、それを生で実感できるので、本当に舞台って素敵な場所だなと胸がいっぱいになりますね。

――これまでのお仕事の中で、この人との出会いが大きかったなという人はいますか?

これまでの役者人生で出会った方全員が全員自分にとってかけがえのない人なのですが、その中で特にということであれば、演出家の三浦香さんと茅野イサムさんでしょうか。香さんには最初の2.5次元舞台でお世話になりました。香さんの「初心を忘れるな」という言葉が今も胸に残っています。自分も少しずつできることが増えてきて、ちょっとずつ自信につながっているんですけど、胸に刻まれたその言葉がいつも僕を原点に戻してくれるんです。

茅野さんにも別の2.5次元舞台でお世話になりました。それもミュージカルなんですが、お芝居に深くフォーカスするような作り方をされていて、演劇を深く見られるようになった気がします。だから最初はてんやわんやでした。

――具体的にはどんなことを教わったのですか?

その場その場で心が動かされるから言葉が出てくるんだと。こういう行動があって、こういう思考があって、そこから自分がこの言葉を発すると、相手にこういう思考が生まれて、相手の言葉が出てくる。その一つ一つのつながりを感覚じゃなくて、深く考えて自分の中で認識した上で表現する。思考的な演技を教えていただいた気がします。ストレートプレイじゃなくて、ミュージカルでそれを教わったのは面白いなと思います。

――最初のミュージカルでは意識していなかったようなことだったのですね。

その時はもう初めての大きな舞台だったので、そんな余裕はなかったんですよ(笑)。やるべきことがいっぱいあって、歌もダンスもテニスの振りもあって、試合の流れがどうなっているんだろうとか、そういうことも考えながらだったので、演技は稽古をしながら直感でやってました。

――そうやって数々の舞台での経験を経て、「TIGER & BUNNY」THE STAGEに主演することが決まりました。

お話を頂いて、15年もの長い間愛されている作品ですし、タイトルに名前のある役(※BUNNYはバーナビーのニックネーム)をやらせていただくということは初めての経験なので、自分に務まるのかなという不安もあったのですが、この5年間で学んできたことを振り返って自分なりに素敵なものを届けられるんじゃないか、稽古もするし、考えて考えてカンパニーの皆さんと一緒に作り上げて行けたらいいなという気持ちになりました。

――アニメはご覧になりましたか?

はい。もともとヒーローものが好きなので、もう釘付けになりました。素敵なだけのヒーローじゃないってところもいいですよね。好きなキャラは自分の演じるバーナビー以外なら、スカイハイと折紙サイクロンかな。でもみんな好きです。

――バーナビーの相棒、鏑木・T・虎徹役のspiさんとは共演経験は?

ミュージカルのライブで、一回だけご一緒しました。配信番組などでもご一緒させていただいて、本当に優しさが滲み出ている方だなと。何をやっても受け止めてくれるような心の広さを感じます。ミュージカルの歌唱指導をしていただいたこともあります。稽古場にわざわざ足を運んでくださって、マイクへの歌の乗せ方とか、すごく細かく教えてくださいました。最近になってspiさんに教わったことがわかるようになってきたので、稽古が始まるのがすごく楽しみです。

――素敵な先輩ですね。

そうなんです! だから相棒として共演して、成長した姿を見せられたらいいな。さらに学べることもたくさんあると思うので、それも楽しみです。

――ありがとうございます。最後に「タイバニ」後の目標を教えてください。

何年か前からグランドミュージカルを視野に入れながら活動させていただいています。生演奏のある場所で歌うっていうのをやってみたいなと。あと、海外公演を経験したいです。今まで海外に行ったことがないんですが、海外のお客様はどんな雰囲気なのか感じてみたい。やりにくいこともきっとあると思うので、そういうのも自分の経験として、積んでいきたいなと思っています。より高みを目指して頑張ります!

「TIGER & BUNNY」THE STAGEは9月19日(土)〜9月27日(日)東京・Shibuya LOVEZ、10月2日(金)〜10月4日(日)兵庫AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演される。
公式サイト https://tigerandbunny-stage.com

 

 

 

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