自らの才能を信じて道を切り開いた女性の物語
シドニー=ガブリエル・コレット(1873–1954)は、フランス文学界において特異な存在でした。彼女は『ジジ』や『シェリ』などの作品で知られ、感覚的かつ自叙伝的な作風で読者を魅了しました。特に『ジジ』では、無名だったオードリー・ヘプバーンを舞台版の主演に抜擢し、一躍スターへと押し上げた立役者としても知られています。
コレットの人生は、男性優位の時代において常識や慣習に縛られることなく、自らの才能を信じて道を切り開いた物語そのものです。彼女は14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、その才能をゴーストライターとして利用されるという苦難を経験しました。しかし、創作への歓びと葛藤を乗り越え、自分自身の名前で作品を発表することで成功を収めました。
今回コレットを演じるのは、宝塚歌劇団花組トップスターとして活躍した後、舞台俳優としても輝き続けている明日海りおさん。彼女自身も、宝塚退団後に新たな道を切り開いてきた経歴があり、コレットの生き様と重なる部分が多いと言えるでしょう。そのため、この役への挑戦は明日海さん自身のキャリアにも新たな光をもたらすものとなりそうです。
脚本・演出・作詞をG2さんが担当します。G2さんは「驚きと興奮、仕掛けに満ちた演出で感動的な結末をご期待ください」とコメント。。
音楽は荻野清子さんが手掛け、「真っ白な五線紙に向かって音符を積み重ねながら、コレットたちの世界を作り上げたい」と語るように、美しくドラマティックな旋律で物語を彩ります。
共演者には今井朋彦さん(ウィリー役)、七海ひろきさん(ミッシー役)、花乃まりあさん(メグ役)、前田美波里さん(シド役)など豪華な顔ぶれが揃い、多彩なキャラクターによる舞台が期待されています。
コレットの波乱万丈な人生と感動的なストーリーは現代にも通じる普遍的なテーマです。明日海りおという実力派俳優によってどのように命が吹き込まれるか、ぜひ劇場でその瞬間を体験してください!
明日海りおさんからのコメント
ミュージカル 『コレット』
東京/ 2025 年 8 月 6 日~ 17 日 日本青年館ホール
大阪/2025年8月21日~24日 梅田芸術劇場メインホール
脚本 ・ 作詞 ・ 演出:G2 音楽:荻野清子
出演:明日海りお 今井朋彦 大東立樹 (CLASS SEVEN)
七海ひろき 吉野圭吾 花乃まりあ 前田美波里 ほか
https://musical-collet.com