帝国劇場と三越のコラボレーション
帝国劇場は1911年(明治44年)に日本初の本格的な洋式劇場として誕生し、その後1966年に現在の建物へと建て替えられました。長い歴史の中で、日本演劇界の発展を支えてきた「日本演劇界の殿堂」ともいえる存在です。一方、銀座三越は大正時代から「今日は帝劇、明日は三越」という広告コピーで知られ、文化的な象徴として帝劇との深い関係を築いてきました。
今回の展覧会では、この両者がコラボレーションし、帝劇の歴史や舞台裏を追体験できる貴重な展示が行われています。楽屋や客席の再現、代表的な演目の衣装展示など、普段は見ることのできない帝劇の裏側を感じることができる内容となっています。
アンバサダーに就任した井上芳雄さんは、自身の舞台人としてのキャリアが帝国劇場で始まったことに触れ、「帝劇で味わった特別な時間や感動を皆さんと分かち合える機会になれば嬉しい」と語りました。井上さんにとって帝劇は、役者として成長する場であり、観客としてもその迫力ある舞台に驚かされる特別な場所だったそうです。
一方、森公美子さんは「帝劇はお客さまと役者とスタッフが一体になれる劇場」と述べ、何度も通った稽古場や楽屋、そして舞台での経験が自身にとって宝物だと語りました。今回の展覧会では楽屋や着到板(出演者が到着した際に記録する板)の展示などを通じて、観客に劇場の裏側を感じてもらいたいとの思いを明かしています。
『帝国劇場展』では以下のような展示が行われています:
★歴史パネルと映像:帝国劇場の114年にわたる歴史を振り返る展示。
★衣装展示:ミュージカルや舞台で使用された代表的な衣装を見ることができます。
★楽屋再現:座長専用楽屋や貴賓室など、普段は立ち入ることのできない空間を再現。
★フォトスポット:実際に使用されていた看板や座席を使った撮影スポット。
★グッズ販売:帝劇関連グッズも充実しており、思い出を持ち帰ることができます。
この展覧会は、老朽化による建て替え前に現在の帝国劇場への感謝と愛情を共有する機会です。新しい劇場が完成するまでの間、この展覧会が観客と帝劇との絆をつなぐ架け橋の一つになっているのではないでしょうか?この機会にぜひ足を運び、大切な記憶を未来へつなぐ瞬間をご堪能ください。
『帝国劇場展~THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE~』
2025年3月29日~4月27日
銀座三越 新館 7 階 催物会場
アンバサダー:井上芳雄 森公美子
https://www.mistore.jp/shopping/event/ginza_e/teigeki_51