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関西初上演に沸く! 劇団四季『アナと雪の女王』大阪公演 製作発表会レポート

6月1日(月)、劇団四季 ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』大阪公演の製作発表会が開かれ、2027年6月20日(日)より大阪四季劇場でのロングラン上演が発表された。会場となったザ・リッツ・カールトン大阪には多くの報道陣が集まり、出演候補キャストのエルサ役・中原詩乃さん、アナ役・海沼千明さんが劇中ナンバーも披露した。
(取材・文・撮影/小野寺亜紀      『アナと雪の女王』舞台写真 ©Disney 撮影/阿部章仁)

大阪四季劇場では7月22日(水)に『ノートルダムの鐘』が開幕し、2027年2月7日(日)までの上演が決まっている。その次のロングラン公演が発表されるということで、期待を胸に会場に到着すると、ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』の宣伝ビジュアルが場内を彩っていた。「いよいよ大阪に!」。この公演を待ち望んでいた関西の観客は多いことだろう。

2013年公開(日本は2014年公開)の同名アニメーション映画を基に作られた、ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』。姉エルサと妹アナの絆を通して、真実の愛とは何かを問いかけるドラマティックな物語。2018年にブロードウェイで初演され、シドニー、ロンドン、ハンブルクなど世界各地で上演。日本では劇団四季により2021年6月にJR東日本四季劇場[春]で幕を開け、公演回数1561回、210万人超を動員している(5月31日時点)。大阪公演は東京に続く国内2都市目の上演。大阪四季劇場でのディズニーミュージカルのロングラン公演は、『リトルマーメイド』(2018年~2021年)以来、約5年ぶりとなる。

製作発表会には、共同主催の阪神電気鉄道株式会社 代表取締役社長の久須勇介氏、劇団四季代表取締役の吉田智誉樹氏、エルサ役の中原詩乃(なかはら・うたの)さん、アナ役の海沼千明(かいぬま・ちあき)さんが登壇した。

左から、劇団四季代表取締役 吉田智誉樹さん、海沼千明さん、中原詩乃さん、阪神電気鉄道株式会社代表取締役社長 久須勇介さん

吉田氏は「JR東日本四季劇場[春]で上演を続けてきて、間もなく5周年を迎えます。劇場全体を凍らせるほどの壮大なスケールで描かれるこの作品を、早くも大阪にお持ちできて大変嬉しく思います」と喜びを伝える。映画からの舞台化にあたり、「キャラクターの造形や心情の描写、それぞれの関係性をより丁寧に描いており、奥ゆきのあるドラマへと進化していると思います。特に幼い頃からの姉妹の絆を丁寧に描くことで、ストーリーに深みを与えております」と、魅力が増していることをアピールした。

劇団四季  吉田智誉樹さん、中原詩乃さん、海沼千明さん

また、舞台版では10曲以上の新曲もあり、「作品のハイライトシーンと言える「ありのままで」のほかに、エルサが葛藤を歌い上げるビッグナンバー「モンスター」も加わり、自分という存在の問いと、自己肯定するメッセージをより鮮明に伝えています」と吉田氏。舞台美術については、「エルサが作り上げる氷の宮殿には本物のスワロフスキーガラスがあしらわれており、まばゆい輝きを放っています。最新鋭のプロジェクションマッピングやLEDパネルと組み合わさって、幻想的な銀世界が劇場いっぱいに作り上げられております」と語った。

「繊細なところも表現するのに日々試行錯誤」(エルサ役・中原詩乃)

兵庫県出身で大阪の高校に通っていたという中原詩乃さん。「大阪四季劇場は私の通学路でした」というコメントを述べ、場内を和ませる。「思い入れのある場所で、『アナと雪の女王』を関西の皆様にお届けすることでき、すごく嬉しいです。私が劇団四季の『アナと雪の女王』を初めて観た時、特にエルサが歌う「ありのままで」のシーンは、“鳥肌が立つってこういうことなんだ”というぐらい、ものすごく感動したのを今でもはっきり覚えています」。その舞台で2024年よりエルサを演じている今、感じることは――。「ある出来事をきっかけに孤独と恐れをずっと抱えていて、自分の本当の気持ちを抑えて生きてきた女性です。抱えきれないぐらいの大きなものを乗り越えようとするエルサの背中に、私自身、いつも勇気をもらっています」(中原)。

エルサの大ナンバー「ありのままで」について、「この曲は舞台上でもお客様の期待感をひしひしと感じ、すごくドキドキします。このナンバーはただ“今の私でいいんだ”という歌ではなくて、エルサが本当に望んでいることは押し殺し、心に蓋をして、“アナのためにはこれでいいんだ”“こういう私でもいいんだ”と自分に言い聞かせているところもある。そういった繊細なところも表現するのに、日々試行錯誤しています」と打ち明けた。プロジェクションマッピングとエルサの魔法の一体感を生む演出についても、「きちんとお客様に届けられるよう、エルサのアニメを見て動きの研究をしていました」と話す。

「何度拒絶されても寄り添っていく、心が強い女の子」(アナ役・海沼千明)

2021年の初演からアンサンブルで参加し、2023年よりアナ役を演じている海沼千明さん。アナ役について「エルサの妹で無邪気で明るく前向きな性格です。エルサを慕っていて、何度拒絶されても寄り添っていく、それほどに心が強い女の子で、演じていて私もすごく元気をもらいます。まっすぐに生きるアナの魅力を存分に感じていただけるよう、丁寧に演じていきたいと思っております」と意気込む。

東京公演の客席にも触れる海沼さん。「アナやエルサの格好をした小さなお子様も多く、非常に愛されているキャラクターだなと実感しております。幅広い世代の方々にお楽しみいただける作品ですので、ぜひご家族やご友人とご一緒に劇場にお越しいただければと思います」。

アナが歌う「生まれて初めて」は、「舞台では着替えて動いて歌って(笑)、とても段取りが多いナンバーとなっております。その分、大変なこともありますが、初めてアレンデールの城の扉が開き、人々がやってきて、そこに心を躍らせるアナの心情が描かれているので、段取りにならないように、毎回毎回新鮮に感じられるようにしています」と、心掛けていることを語った。

ヤングエルサ、ヤングアナの子役オーディションを9月開催

歌唱披露では、まず海沼さんが「生まれて初めて」を明るく伸びやかな声で届け、“アナ雪”の楽しさを存分に伝える。次に中原さんがゆっくり壇上に上がり、凛とした表情で「ありのままで」を歌い出す。やがて音色が厚くなり大きく盛り上がるなか、片手を伸ばしパワフルに歌い上げると、大きな拍手が送られた。

質疑応答で吉田氏が、東京初演がコロナ禍と重なったことへの思いを聞かれ、「話し出すと1時間ぐらいかかってしまう」と苦笑。海外クリエイティブスタッフの入国や隔離期間の調整などで苦労した当時を振り返り、「開幕した日は一連のプロセスを思い出して、いつもにない気持ちになったことをよく覚えています」と、感無量の初日だったことを懐かしんだ。

なぜ今、大阪で“アナ雪”なのか、という点については、「大型のディズニーミュージカルの上演をしばらくやっていなかったので、このタイミングで大阪のお客様に、最も大型とも言えるこの作品をご覧いただきたかった。楽しんでいただけたらと思っております」と話す吉田氏。大掛かりなセットや照明が一体化したスケール感に溢れる氷の世界が、大阪を席巻しそうだ。

エルサ役の中原詩乃(なかはら・うたの)さん、アナ役の海沼千明(かいぬま・ちあき)さん

なお、「ヤング エルサ」「ヤング アナ」役の子役オーディションを、2026年9月22日(火・休)・23日(水・祝)に開催予定。詳細は7月末に劇団四季オフィシャルサイトにて告知される。

劇団四季代表取締役吉田智誉樹さん、海沼千明さん、中原詩乃さん、阪神電気鉄道株式会社代表取締役社長久須勇介さん 撮影:野田正明

 

劇団四季 ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』大阪公演

2027年6月20日(日)開幕 ロングラン上演
大阪四季劇場
※2027年2月チケット発売予定

公式サイト:https://www.shiki.jp/applause/anayuki/

 

 

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