「腹を括って舞台に立ちたいと思います」
舞台『あなたに会えてよかった』は、1994年にイギリスで初演され、繰り返し上演されてきたシチュエーションコメディ。
高級ホテルのスイートルームに呼ばれた売春婦のプーペイは、瀕死の初老男性・リースに彼の過去の二人の妻が、彼の助手・ジュリアンによって殺されたことを打ち明けられる。死を目前に控えたリースは顛末を記した自白書をプーペイに託そうとするが、その目論見はジュリアンにバレてしまった。ジュリアンに殺されそうになったプーペイはスイートルームの連絡用のドアの向こうへ逃げる。するとそこはなぜか20年前の同じ部屋だった。そこには二番目の妻・ルエラがいて…。プーペイとルエラ、最初の妻のジェシカは、自分たちの人生を救うべく運命に立ち向かう。
取材に登壇したのは、紅ゆずる、室龍太、林翔太、綾鳳華、ドロンズ石本、珠城りょう、演出の野坂真。
主人公・売春婦のプーペイ役を演じる紅は「コメディが得意な女優と言われてきましたが、今回のお稽古場で自分のコメディセンスのなさに落胆し、自分自身を疑うところがたくさんありました。でも自分の中では精いっぱい作ってまいりましたので、腹を括って舞台に立ちたいと思います」と決意を語った。
ジュリアン役の室は「花粉と低気圧と黄砂で体調は芳しくないのですが、作品自体は最高のものをお届けしたい」、リース役の林は「本当に稽古があっという間でした。みんなと作り上げてきためちゃめちゃ楽しい作品なので、お客様一人一人にお届けできるように頑張りたい」とコメント。
最初の妻ジェシカ役の綾は「年代を超えて様々な人間関係が繰り広げられる時間になっています。一人一人がとてもハートフルです。ぜひ楽しんでください」、二番目の妻ルエラを演じる珠城は「日々いろんなアイデアを出し合いながら稽古をしてきました。楽しい舞台をお届けできるよう精いっぱい努めたいです」、ホテルの警備員・ハロルド役の石本は「僕は林くんの役が好きなので、千秋楽までに交代できるよう考証していきたいです(笑)」とコメントし、笑いを誘った。
演出の野坂は「この舞台は、イギリスの劇作家アラン・エイクボーンの作品です。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から着想を得たような内容に、エイクボーンが独自の味付けをした、コメディとしてものすごく秀一な脚本になっています。少人数でやるので、どういう役者さんにどこに来ていただくがいいだろう、一番マッチングする役はどなただろうとプロデューサーと話し合った結果、この最高の6人とお芝居ができることになりました。すごく素晴らしい稽古場でびっくりするくらい気遣いのできる人が揃っています」と役者たちを絶賛。「このメンバーで和気藹々と作ったので、楽しんでいただけたら」と観客にメッセージを送った。
『あなたに会えてよかった』は5月7日まで東京・三越劇場にて、10日、11日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。詳細は下記公式サイトにて。
https://anatani2025.com/
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