舞台『欲望という名の電車』の公開ゲネプロが2月9日（金）新国立劇場 中劇場にて行われた。（取材／臼井祥子、舞台写真(c)伊藤智美）
「お芝居を通してさまざまな 感情に浸っていただけたら嬉しいです」
『欲望という名の電車』はアメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの代表作の一つで、1947年にブロードウェイで初演され、ピュリッツア賞などを受賞した近代演劇史に残る名作だ。日本でもさまざまな俳優、演出家によって繰り返し上演されている。
アメリカ南部の大地主の家に生まれ育ったブランチは、夫の死後、実家を失い、故郷を離れ妹のステラのもとに身を寄せる。ところが、妹の夫で粗野なスタンリーと反りが合わない。スタンリーの同僚・ミッチと惹かれ合うが、スタンリーによって隠していた過去を暴かれてしまい…。
主人公ブランチを、初舞台初主演となる沢尻エリカが好演。美しさと気位の高さ、危うさを兼ね備えた哀れな女性を演じ切った。対するスタンリーを演じたのは伊藤英明。粗野で下品な乱暴者だが、全身でステラを愛し、心から日々の生活を楽しむ魅力的な姿を熱演した。
初日を控えて、沢尻は「素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと一緒に、鄭さんならではの世界観を表現できるように努めてきましたので、お芝居を通してさまざまな 感情に浸っていただけたら嬉しいです」とコメントを発表した。
公演は2月10日(土) 〜2月18日(日)に東京・新国立劇場 中劇場にて、2月22日(木)〜2月25日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。詳細は下記公式サイトにて。
https://streetcarnameddesire.jp/
