中川晃教「ステップを一歩一歩確実に登っている」
囲み取材にはビクター役の中川晃教と小林亮太、アンリ役の加藤和樹、島 太星が登壇。
初演から出演している中川は「とってもいいステップを一歩一歩確実に登っている実感があります。カンパニーの皆さん、クリエイターの皆さんなくしては今日の初日はないんだと感じています。感謝を込めて演じます」と意気込む。
「去年(10周年を迎えた)韓国の全キャストの組み合わせを見たことで頭でっかちになった部分があったのと、3度目の公演ということもあって、稽古で新しいものを作ろうと考えすぎてしまった」という加藤は「原点に戻ることが実は大切だったのかなと気づきました。ようやく昨日のゲネプロで自分の今回の方向性が決まった感じがあります」とコメント。
小林と島は今回初参加。島は二人の先輩について聞かれて「本当に大好き」と告白。「すごくファンになってしまいました。お二人がお芝居も歌唱力ももちろんですが、人間性も本当に素晴らしい方々で、そのお二人が昨日のゲネプロで激しい芝居をしていて、それを見た時は僕もすごく心がドキドキしました。大好きでカッコいいし、今日の初日、お客様もすごく喜んでくれるんだろうなと思います」と絶賛。
大変だったことについて聞かれた小林は「今日、ゲネプロを迎えるにあたって、昨晩悪夢を3本見ました」とプレッシャーに感じていたことを報告。「作品の持つエネルギー、役の感情と素晴らしい楽曲のバランスをとりながら、あくまでエンターテインメントとしてこの作品を届けないといけない。そのバランスの取り方が難しいなと思っています」と語った。
稽古期間中に加藤が手料理を用意したエピソードも披露。「みんなには煮込みハンバーグ」を振る舞ったと加藤が言うと、「一人暮らしなので久しぶりに知ってる方の手料理を食べました。母のような温もりに落とされました」と小林。中川に「なんでこんなに料理、上手なの?」と聞かれて「ただ好きなんです」と加藤が答える一幕も。
最後に中川が「初演の時にちょうどデビューして15年目のタイミングでした。公演に先立ってコンサートで『偉大な生命創造の歴史が始まる』という曲を発表させていただきました。まだ台本も書きはじめている最中で、作品について知らなかったお客様が『ああこういう音楽なんだ』と感動してくださった。僕も物語のシーンのことは多くはわからなかったけど、この楽曲ひとつでビクターのこと、怪物のことを想像することができたんです。この音楽の素晴らしさを感じました。ミュージカルが年々盛り上がっている今だからこそ、この作品の持っている素晴らしさをしっかりと届けられるよう、ひと公演、ひと公演しっかりとやらせていただきます」と力強く挨拶した。
関連記事
Stage INTERVIEW『フランケンシュタイン』に3度目の挑戦。中川晃教「僕にとってミュージカルは特別なもの」
ミュージカル『フランケンシュタイン』
東京公演/2025年 4月10日(木)~4月30日(水) 東京建物 Brillia HALL
愛知公演/2025年5月5日(月)~5月6日(火) 愛知県芸術劇場 大ホール
茨城公演/2025年5月10日(土)~5月11日(日) 水戸市民会館 グロービスホール
兵庫公演/2025年5月17日(土)~5月21日(水) 神戸国際会館 こくさいホール
音楽:ブランドン・リー
脚本・歌詞:ワン・ヨンボム
潤色・演出:板垣恭一
出演:中川晃教/小林亮太(Wキャスト) 加藤和樹/島太星(Wキャスト)
花乃まりあ 鈴木壮麻 松村雄基 朝夏まなと ほか