総合エンタメ・マガジン[エンタプレス]

Stage INTERVIEW

2.5次元の舞台『SaGa THE STAGE~再生の絆~』で熱演する佐藤アツヒロ。「50代をどう生きていくか」

JRPGを代表する「サガ」シリーズの35周年記念公演『SaGa THE STAGE~再生の絆~』が、2月22日~25日に東京、2月29日~3月3日に大阪で上演される。2018年上演の舞台化第2弾では演出・主演を担った佐藤アツヒロさんが、第3弾となる本作にも出演。ゲーム本編では描かれなかったポルカたちの新たな物語を見せる新作の見どころはもちろん、劇団☆新感線『犬夜叉』出演から今につながる舞台への想い、50歳を迎えた心境など、たっぷりと語ってくれた。
(取材・文・インタビュー写真/小野寺亜紀)

「人一倍長い剣を持ってバトルシーンを頑張っています」

――本作はスマートフォン向けRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の舞台化作品ですが、まずゲームを舞台化する魅力から伺えますか。

時代劇ともまた違い、魔法や術を発しながらファンタジーな世界へお客さまを連れていけることですね。今回は前回(『SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~』)よりバトルシーンが多く盛りだくさんで、映像のエフェクトも倍ぐらい使って表現しています。目の前でキャラクターが動き戦っているような、ゲームファンにとっては夢のような世界観となっていて面白いはず。あらためてこれはエンターテインメントのひとつのジャンルで、やる意味があるなと思います。

――佐藤さんは舞台化の第1弾から出演されていますね。

第1弾(『ロマンシングサガ THE STAGE〜ロアーヌが燃える日〜』)では主役の親友、シャール役でした。第2弾ではノエル役で主演し、演出もさせていただきました。

――前回、演出をすることになったきっかけは?

僕にとって身近な先輩であるニッキさん(錦織一清)の存在があり、もともと交流もあったのですが、第2弾で「演出をしてみないか」とお話を頂いたときニッキさんに相談したら、「アツヒロならできるじゃん!」と背中を押してもらったのが大きいです。うちの事務所はコンサートもみんな自分たちで表現することが多いので、そういう意味でもやってみようと思いました。僕にとって初演出で、主演も兼ねていたのですごく大変でしたが、今回も参加しているアクション監督の中村誠治郎や、振付の平山佳延くんなど、同じチームの仲間に支えられ、大成功した舞台だと思っています。

――第3弾では演出はされていないのですね。

もちろん演出のお話もあったのですが、「一度外から見てみたい」と伝え、今回は作家のとちぼり木さんが演出しています。僕が演出した前回は少し演劇寄りで、心情を描くところが大きかったですが、今回はゲーム自体が完結していないので、よりゲーム要素が大きい。エンターテインメント色が強く、歌もダンスもあり、アトラクション的な感じになっています。僕はひと役ですが、二役やっている人が多くキャラクターが満載で、ゲームファンはたまらないと思います。土屋アンナさん演じるリアルクィーンの歌が超カッコいいですし、三浦涼介さんの歌も素晴らしいです!

――佐藤さん演じるノエル役は、どういうところにこだわって役作りを?

前回は演出もしていたのでノエルの役作りをする時間がなくて、正義感一本勝負という感じでしたが、今回は正義感プラス、妹のロックブーケへの愛、“優しいお兄さん”というのを出しています。敵とのバトルばかりで笑うシーンなんてないんですけど(笑)、一瞬で兄妹愛が伝わればいいなと。

――前回より6年を経て、ほかに変化はありましたか?

動く芝居なので体力勝負。今僕は50歳で疲れるには疲れますが、ちゃんと動けてますよ! 人一倍長い剣を振り回してますし。実は47歳ぐらいから、「50代をどう生きていくか」と考えて筋トレを始めました。ラッキーなことに事務所にはパーソナルメニューを作ってもらえるジムがあるので、まずそのジムに行くことを頑張ってきました。そもそもコロナ禍で自重トレーニングが流行り、僕もそこから始めたという経緯があります。

――どれぐらいの頻度でジムに通っているのですか?

4~6日は空けないようにと言われていて、週1よりは多めに通っています。僕、本当は筋トレ嫌いなんですよ。でも筋トレって心のケアになるんだと気づいて。もともと考え過ぎるタイプで、そういう自分が嫌だったのが、筋トレをやるとへんな悩みを考える時間が減って、ストレス発散になっています。

(次ページへ続く)

1

2

この美しさを、ずっとお手元に。
オモシィマグVOL.17 バックナンバー
古川雄大 表紙号

みんなが読んだオススメ記事

人気ランキング

デイリー
マンスリー
総合
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

RELATED

いま見ている記事と関連したオススメ記事です

PAGE TOP