「愛したはずの夫が全くの別人だった」
『ある男』は平野啓一郎が2018年に発表した長編小説で、「愛したはずの夫が全くの別人だった」という衝撃的な設定から始まります。物語は、弁護士・城戸章良が依頼者である谷口里枝から奇妙な相談を受けるところから展開します。里枝は再婚相手である「大祐」と幸せな家庭を築いていましたが、不慮の事故で彼を失った後に、大祐が別人だったという事実を知ります。この謎を追う城戸の調査を通じて、「人間とは何か」「アイデンティティとは何か」という深遠な問いが浮かび上がります。
今回のミュージカル版では、脚本・演出を瀬戸山美咲が担当し、音楽はブロードウェイでも活躍するジェイソン・ハウランドが手掛けます。歌詞は高橋知伽江によるもので、原作の持つ重厚なテーマに音楽と演劇の力が加わり、新たな感動を生み出すことが期待されています。
キャスト陣も豪華そのものです。弁護士・城戸章良役には浦井健治、そして謎の男「X」役には小池徹平が挑みます。両者とも実力は折り紙付き! その演技力と歌唱力で観客を魅了すること間違いありません。
さらに、本作では濱田めぐみやソニン、鹿賀丈史といった実力派俳優も出演し、多彩なキャスト陣による圧巻のステージが期待されています。
ミュージカル『ある男』は2025年8月に東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で世界初演され、その後広島、愛知、福岡、大阪など全国ツアーも予定されています。
井健治さんからのコメント
ジェイソンさんとは、『デスノート THE MUSICAL』からお世話になっていて、ただただ信頼しかありません。物語に寄り添い、余白までも豊かに膨らんでいく楽曲。そして、台詞の後ろに流れる音達も、豊かで、多彩で、音で「思想」までも表現し、我々をその世界に誘って下さる。音の中に役を演じる上での「道標」もある。ジェイソンさんとオリジナルミュージカルを立ち上げる創作現場で組めること、心から幸せに思います。
最高の座組で挑みます!!
小池徹平さんからのコメント
ミュージカル 『ある男』
東京公演/2025年8月4日~17日
東京建物 Brillia HALL ※広島・愛知・福岡・大阪公演あり原作:平野啓一郎 「ある男」(文春文庫/コルク)
出演:浦井健治 小池徹平 濱田めぐみ ソニン
上原理生 上川一哉 知念里奈 鹿賀丈史 他