「2011年には想像もしていなかった未来に、今、来ています」
――そんな成長した相葉さんが、祭シリーズに帰っていらっしゃいます。
ありがたいですよね。明治座さんで座長をやらせていただける機会なんて、なかなかないことですし、実力のある若手や、いろんな経歴のある方が集まってオリジナルミュージカルを作る。コメディ要素だけじゃなく、しっかりとした作品にできるんじゃないかと思っています。
――相葉さん演じる足利尊氏の弟役を内藤大希さんが演じられます。
初めて共演したのは「テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)」なんですが、その時は芝居でも絡みがなくて、あまり話したりもしなかったんですけど、『レ・ミゼラブル』で再会したら、彼はとても上手で! 声もいいですよね。好きです。「レミゼ」の後、大希が出演した、『パレード』を拝見したのですが、すごい音圧と表現力で、技術もさることながらずっと聴いていたいなあと魅力のある声に感動しました。
大希が音楽的な部分では引っ張ってくれると思いますし、ほかにもたくさん、それぞれの得意分野で魅せられる人が揃っているから、座長、頑張らないとなって気持ちが引き締まります。
でもこの舞台の足利尊氏は、周りの強い人たちに支えられて生きている部分がありそうですし、流されながら生きているので、僕にはぴったりかもしれない(笑)。
――流されながら生きていて『レ・ミゼラブル』に⁉︎
(笑)。2015年に初めて観客として観たんですけど、上山竜治さんがアンジョルラスをやっていて、「ア・ベ・セー・カフェ」とかすごく魅力的で、「うわ、竜治くん、こんなすごい舞台に出てる!」って目が釘付けになりました。2幕のバリケードのシーンも「うわぁ、すごいなぁ。アンジョルラス、カッコいいなあ。僕にはできないけど」って思ってました。だからオーディションを受けるために観たとかじゃなかったんです。
――ミュージカルの若手俳優さん、みんながそこを目指す作品で、役だと思うのですが。
そうなんですよね。『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けられたのも、奇跡的な巡り合わせでした。だから次は自分がどこに流れていくんだろうって楽しみでもあります。2011年には想像もしていなかった未来に、今、来ていますからね。
――最後に、「エンタプレス」のエンタは「エンターテインメント」のエンタなのですが、あなたにとって「エンターテインメント」とは?
僕にとってエンターテインメントは…何でしょうね。非日常を味わえるもので、必要不可欠なもの。僕も家に帰ったら動画配信サイトをつけて、映画を観たりしていますし。だから、潤いかな。日々の生活の中の潤い。辛い時にこそ、エンタメを届けられたらと思います。
シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る
『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』
脚本:池田テツヒロ
演出:原田優一
音楽:かみむら周平
出演:相葉裕樹/内藤大希/
石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/
丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/原田優一/
上口耕平/ROLLY/水夏希
東京公演/2023年12月28日(木)~31日(日) 明治座
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#相葉裕樹 さん『ながされ・る君へ』インタビューhttps://t.co/4lkQ9877IR
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