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Stage INTERVIEW

『テニミュ』4thシーズン対談 石川志泉×草地稜之「自分の役を愛してれば大丈夫」

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝が、7月6日に開幕。今作で新しく跡部景吾役に決まった石川志泉と関東大会の青学(せいがく)vs氷帝から忍足侑士役を務める草地稜之が、稽古真っ盛りの6月中旬に、稽古の様子やチーム氷帝について、またお互いの役について語り合った。(撮影・文/臼井祥子、スタイリスト/清香、松山まゆみ)

「氷帝のみんなのおかげで早く成長できている気がします」

――青学(せいがく)と2回目の対戦となる氷帝のお二人に、お話を伺います。まず石川さんは、今作の全国大会 青学(せいがく)vs氷帝公演(以下、全国氷帝)から氷帝の部長・跡部景吾を演じられますが、決まった時のお気持ちは?

石川 初舞台で、類稀なる実力とカリスマ性で200人の部員の頂点に立つ氷帝テニス部の部長・跡部景吾を演じることになって、ものすごくプレッシャーを感じていました。でも準備が始まってくるとだんだん楽しみになってきて、ビジュアル撮影で跡部景吾に扮した瞬間、自分の中に跡部が入ってきた気がしました。今はプレッシャーすら楽しみです。

――草地さんは、初めて忍足侑士役で出演した関東大会 青学(せいがく)vs氷帝公演(以下、関東氷帝)の時のことは覚えてますか?

草地 僕も2.5次元ミュージカルに出るのは初めてで、右も左もわからず、しかもテニミュという人気舞台に出演が決まってプレッシャーがすごかったです。初日の幕が開いて、パーっと広がるお客さんの景色を見て、一気に心臓がバクバクしたのを覚えています。

石川 関東氷帝は初日の映像を観ているんですが、緊張しているようには見えなかったです。ちゃんとそこに忍足がいたので。

草地 本当? ありがとう。実はめっちゃ緊張してたんだよ。手汗がやばかった。僕は劇場でテニミュを観てたから、あの時客席で観てたステージに自分が立ってるんだって思って。でも二日目くらいからは緊張より、どうしたらもっとよくできるのかを考えながら毎日を過ごしてた。日々反省点が見つかるんだよね。本番が始まって初めて気づけることがある。お客さんや周りの人の話を聞いたり、動画を観たりして、ここをもっとこうしたらいいだろうなって。そっちに集中していたので自然と緊張しなくなりました。

石川 稽古をしていて反省点や改善点が毎日見つかるんですけど、本番でもそうなんですね。すごい。今よりもっと良くしていけるんだ。ますます本番が楽しみです。

草地 しかも、今回42公演あるからね。

石川 42回進化できる!

草地 めちゃくちゃ進化できるよね。もちろん初日からベストを尽くすけど、初日と千秋楽では違った舞台になっているかもしれない。

――稽古の様子はいかがですか?

草地 関東氷帝と比べて、氷帝みんなでいる時間が増えました。稽古終わりに一緒にご飯を食べに行ったりしてます。関東氷帝の時はみんなそれぞれ自分のことに精いっぱいで周りを見る余裕があまりなかった。でも今は少し余裕が出てきて「もっとこうしたほうがいいいんじゃない?」「ここではラケットの持ち方はこうしたら?」みたいにお互いの動きを見てアドバイスをしあったり、ご飯を食べる時も雑談したりしてます。

石川 もう出来上がっているチームに僕が一人で入ったので最初は不安もあったんです。めちゃめちゃ人見知りするタイプですし、会ってしばらくは同世代でも敬語を使っちゃうほうで、馴染めるかなって。でもいざ入ってみたらみんなものすごい勢いで距離を縮めてくれました。「ラリーの時はこうしたほうがいいんじゃないか」とか、経験してきたことを全部伝えてくれるから、みんなのおかげで早く成長できている気がします。跡部の役作りに関しても特に樺地崇弘役の栗原(樹)くんがいろいろ教えてくれます。

草地 僕は少し遅れて稽古に合流したんですけど、合流したら志泉がいて、いきなりタメ口で(笑)。

石川 そうだっけ?(笑)

草地 最初は「ん?」ってなったよ(笑)。でも仲良くしようとしてくれてるんだなってわかったから、こっちからも仲良くなれました。跡部としてもだけど、オフの志泉はかわいいんですよ。この笑顔見ればわかるでしょ? 本当にかわいらしい。

石川 (にこっとする)

――わかります。素敵な笑顔以外に、お互いの魅力をどう感じていますか?

草地 やっぱり志泉は歌がうまい。テニミュはミュージカルなので、歌が上手ということは、キャラクターの強さの説得力になると思うんです。だから跡部は強いってちゃんと伝わってくる。あとバレエをやっているからか、姿勢がめっちゃきれい。

石川 稜之くんはものすごく真面目。稽古場に行くといつも先に来ていて、忍足の試合のS(シングルス)3の場面を練習しているし、休憩中もスタッフさんに試合中のソロ曲を流してもらって練習してる。ものすごく真面目で努力家だよねって氷帝のみんなで話しています。

草地 稽古入りが遅れた分、追いつかないといけないからね。

――役作りをしている真っ最中だと思いますが、ご自分の役が相手の役についてどう思っているか教えてください。

石川 跡部が忍足をということですよね? 忍足は冷静沈着で、ゲームの主導権を握って思い通りに進められる氷帝一の天才だと、跡部は思っています。そんな忍足が、今回は跡部も知らないような熱い思いを試合中に曝け出すので、意外な一面を知ってびっくりするんじゃないかな。

草地 そこの場面は僕もめちゃめちゃ楽しみ。

石川 あと、跡部は氷帝の生徒会長なんですけど、選挙の時に忍足が秘書として動いてくれたというエピソードがあるんですよ。だからプライベートでも頼りにしていると思います。

草地 忍足は跡部のことを「氷帝の柱」だと思っていて、氷帝を支える部長として信頼しているし、跡部を支えていきたいとも思っています。でも、それだけじゃなくて、跡部に勝ちたい気持ちは常に持ち続けているんじゃないかな。2番手でい続ける自分を許していない。跡部を越えようとする気概は常に持っていると思います。

(次ページへつづく)

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