総合エンタメ・マガジン[エンタプレス]

Stage NEWS

「演劇を完成させる最後の1ピースとして参加してほしい」舞台『Take Me Out』制作発表

舞台『Take Me Out』の製作発表記者会見が、4月7日都内にて行われた。本作は、メジャーリーグを舞台に、同性愛者であることを告白した名選手と混乱するチームの様子を描き、2003年にトニー賞を受賞。日本では2016年に初演、2018年に再演され、今回3度目の上演となる。(取材・文/臼井祥子)

野球と演劇が交錯するとても美しくて楽しい場所に観客の皆さんを連れ出したい

会見には、玉置玲央をはじめとする出演者24名(辛源はリモートでの参加)と演出の藤田俊太郎が登壇。

演出 藤田俊太郎

今回の公演で、これまでと大きく違う特徴は、初演・再演の出演者が多く参加するレジェンドチームと、一般公募330人から選ばれたフレッシュな新メンバーのみで構成するルーキーチームの2チームで上演すること。藤田は両チームの違いを「レジェンドは重厚な台詞劇、ルーキーは身体的躍動を伴う群衆劇」と表現。「この2チームで演劇の世界一を競うつもりで作っている」と紹介。また作品タイトルにかけて、「チーム一丸となって、野球と演劇が交錯するとても美しくて楽しい場所に観客の皆さんを連れ出したいと思っています」と抱負を述べた。

続いて2度目の出演となる玉置が「7年前(再演時)とはメンバーも変わっていますし、いろんなことが全然違うので、いい意味で前回のことは忘れて心機一転新しい『Take Me Out』を作っていきます」、今回初参加の三浦が「コロナ

玉置玲央

禍を振り返るとこうしてみんなでいっしょに作品を作り、お客様に生の演劇をお届けできることは当たり前のことではなく、尊いことだと思います」と挨拶した。初演から出演している章平は、「自分の役からイメージする年齢に近づいたと思います。より深く役と作品を作っていけるように頑張りたい」と意気込んだ。

会見前にはレジェンドチームとルーキーチームが対決する野球体験試合を開催。甲子園出演者3名を擁するルーキーチームが7対11で勝利したことを発表。ルーキーチームの富岡晃一郎は「野球ってバッターボックスに立つと目立つから、僕のターンなんだってうれしかったです。ミスをしてもみんなが『大丈夫だよ!』と言ってくれて、それだけで感動しました」と野球の楽しさを語りました。またアイドルとしても活躍

原嘉孝

している原嘉孝は、舞台に立つ気持ちについて聞かれて「アイドルとしての自分を、この場では捨てたい。未熟な面もたくさんあるけど自分なりに作品に向き合いたいと思います」と力強く宣言した。

さらに玉置が「野球も演劇も生でお客様がいることがどうしても必要。来ていただいて、その場で即時的に生で感じていただいて、参加していただいて、初めて演劇は演劇たりうる。(芝居を)完成させるために、おもろい試合をこさえて待っているので、最後の1ピースとして参加してほしいです」と観客に向けてメッセージを語り、仲間たちに「おもろい芝居作ってるよね?」と問いかけると、出席者全員が「はい!」と大きく頷いた。

舞台『Take Me Out』2025は5 月 17 日(土)〜6 月 8 日(日)東京・有楽町よみうりホールにて上演。愛知、岡山、兵庫でも上演される。

関連記事
Stage INTERVIEW 玉置玲央、7年ぶりの上演『Take Me Out』に再び挑む。

「エンタプレスVOL2」タブロイド版絶賛発売中!
田中樹・柚香光・鈴木拡樹・いのうえひでのり

みんなが読んだオススメ記事

人気ランキング

デイリー
マンスリー
総合
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

RELATED

いま見ている記事と関連したオススメ記事です

PAGE TOP

エンタプレスVOL2
タブロイド版 絶賛発売中!

★表紙&インタビュー 田中樹
★「紅鬼物語」鼎談/柚香光・鈴木拡樹・いのうえひでのり
特大写真で楽しめます!
ご購入は