エンタプレスでは、キャスト3人にインタビュー。第三回は、今回、祭シリーズ初参加となる石川凌雅さんにご登場いただきます。(取材・文 臼井祥子)
「初出演枠のフレッシュさを忘れずに取り組んで、2023年を素敵に締めくくれたら」
――石川さんは祭シリーズ初登場となりますが、これまでの舞台をご覧になったことはありますか?
まだないんです。これまでの舞台での共演者に、出演したことがある人がたくさんいたので、話を聞いてはいて、気にはなっていたのですが、まさか自分が出られるとは思っていませんでした。ものすごく光栄だし、責任も感じますが、あまり謙虚になりすぎて固くなるのもよくないから、ラフに頑張っていきたいなと。
――共演者の方からはどんなお話を?
菊池修司くんや、やましげ(山崎樹範)さんとかから、「すごく楽しい作品だよ」と聞いていました。「二部制で、特に二部が大変で楽しいお祭りだよ」とか。歌ったり踊ったりコントしたり、いろんな要素が詰まっていて、ご来場くださるお客様に絶対楽しんでいただけるコンテンツだと思うので、そこに携われることが幸せです。特に今年は年越しもあるので、楽しみな気持ちが大きくなっています。
稽古が始まったら、不安に思うことも出てくるんじゃないかとは思うんですが、取材でほかの出演者の方のお話を聞いていると、変に構えないほうがよさそうと思っています。歌もパフォーマンスも抜きん出た方がたくさんいらっしゃるから、どう頑張ってもそういう部分で戦っても勝てないですし、それより初出演枠の新鮮さ、フレッシュさを忘れずに取り組んで、2023年を素敵に締めくくれたらいいなあと。
――今回、祭シリーズの原点である『新春戦国鍋祭~あんまり近づきすぎると斬られちゃうよ~』の座長を務めた相葉裕樹さんが、座長として12年ぶりに帰ってきます。そこに石川さんのようなフレッシュなメンバーが加わることで、化学反応が楽しみです。
相葉さんとはまだお話をしていないのですが、12年ぶりと聞いて、僕の12年前を振り返ったんですよ。当時僕は高校2年生で、ギターとバスケをやっていて、俳優になるなんて想像もしていませんでした。そう思うと、本当に歴史がある作品なんだなあって思います。あ、ギターといえば、ROLLYさんとの共演が楽しみです! 僕もギタリストですし、ローリー寺西さんと名乗っていらっしゃったころからの大ファンなんですよ。
――ギター少年だった石川さんが、初めて観た舞台は?
何だったかなあ…。あ、観たんじゃなくて最初に出た舞台のことは覚えています。保育園でやった舞台で、あれも時代劇でした。江戸時代の話。僕は飛脚の役で、セリフも覚えてます。「てーへんだ! てーへんだ! 隣の長屋が燃えている!」って(笑)。4歳くらいだったかな。あれが初舞台ですね。
でもそれから特に舞台と関わることはなく、学校で将来の夢を決めなさいって言われるけど、特に何もなく。でも心のどこかで、芝居に興味があって、それで目指すようになってからは、周囲の方のサポートでやっとここまで来られました。(次ページにつづく)