寺田「絶対に青学（せいがく）11代目を超えてやる！という気持ちで稽古しています！」
――これまでのテニミュ（ミュージカル『テニスの王子様』）で、特に好きな公演は？
寺田 オーディションに合格したと聞いた後、真っ先に観たのがテニミュ4thシーズンの氷帝公演（ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝）でした。手塚に決まったので、手塚と跡部の試合をしっかり観たくて。それで「あ、僕、無理かも」「この熱量、できない」と一瞬思ってしまったんですけど、選ばれたからにはこれを超えるものを作らないといけない、そういう気持ちで臨まないといけないなと思い直して、今は、絶対に青学（せいがく）11代目（前・青学(せいがく)キャスト）を超えてやる！という気持ちで稽古をしています。
橋本 僕が初めて観劇した2.5次元作品がテニミュの不動峰公演（ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰）でした。その時に感じたのが青学(せいがく)と不動峰の熱さ。演劇って、お芝居がうまい、歌がうまい、ダンスがうまいということももちろん大切ですが、それ以外の部分で、すごく刺激を受けました。舞台を作っている人たちがこんなに高い熱量で向き合っていて、それをお客様に観てもらう。「これが2.5次元ミュージカルなんだ。これがテニミュなんだ」と感銘を受けました。だから一番思い出深いのはテニミュ4thシーズンの不動峰公演です。
――尊敬している先輩はいますか？
橋本 僕にとって今の一番は青学（せいがく）11代目の皆さん。尊敬してるし、超えなきゃいけないライバルでもあると思うんですが、皆さんすごく優しいです。特に同じ不二役をやっていた持田（悠生）さんは本当に優しい。ドリライ（ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024 ～Memorial Match～／青学（せいがく）11代目の卒業公演）の後に直接お会いして「僕、不二役になりました」って挨拶したら、「そうなの？ 大丈夫だよ。きっとなんとかなるから」と言ってくださって。素の僕は不二とはタイプが違うなと思っているので、持田さんに「僕も自分の性格と（不二は）真逆だから。演じるって意味ではそのほうがやりやすいよ」とアドバイスを頂いて、なるほど、確かにそのほうが演じやすいかもと勇気をもらいました。でも、やってみたら全然、難しいんですけど（笑）。
寺田 ゆうくん（橋本）が言った通り、僕も青学（せいがく）11代目の皆さんにはリスペクトもあるし、超えなきゃいけない存在だと思っています。先輩という意味では、僕にとっては現場にいる人がほとんど先輩なんですよ。僕はこれが初舞台でデビュー作なので、青学(せいがく)の中でも一番新人だし、不動峰や六角、立海の皆さんはもちろん全員“テニミュの先輩”です。単なる役者の先輩ということだけではなくて、テニミュの先輩からしか受け取れない刺激があると思っています。キャラクターや、テニミュという世界線をちゃんと理解しているかどうか、みたいな。もちろん青学（せいがく）11代目手塚役の山田健登くんにもたくさん学ばせてもらっています。
――橋本さんは不二とタイプが違うとのことですが、寺田さんは、ご自分は手塚と似ていると思いますか？
寺田 近いと思うところもあるし、めちゃめちゃ違うところもあって、まだまだ解像度が足りないので、頑張らなくてはと思っています。ただ無理に作りすぎず、僕は僕の芯を持って手塚に向き合えば、皆さんの思い描いているような手塚国光になれるんじゃないかなと最近、考えています。
橋本 難しいよね。どうしても僕たちの頭の中にはまだ青学（せいがく）11代目が残っていて、でも僕たちは全然違う色をしているから、これで合っているのかを自問自答しちゃう。「これが僕たちの青学(せいがく)だ」って、自信を持ってお届けできるようにしていきたいです。
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