『グッバイ、レーニン!』は、2003年に公開されたドイツ映画で、ドイツ国内で600万人以上を動員し、数々の映画賞を受賞した大ヒット作品。東西ドイツの統一を背景に、時代の変化に翻弄される家族の姿をハートフルに描いたヒューマンドラマです。舞台版は、映画の脚本家ベルント・リヒテンベルク自身による脚本で、映画にはない演劇ならではの仕掛けを盛り込んだ作品となっています。また、政治背景だけでなくコメディ要素も織り交ぜた普遍的な家族ドラマとして描かれています。
日本初演となる本作には、注目の顔ぶれが集結。演出を務めるのは、2024年9月に新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月より同劇場演劇部門芸術監督に就任予定の上村聡史さん。上村さんにとって、PARCO劇場での初演出作品となります。
主演を務めるのは、2024年に嵐としてデビュー25周年を迎えた相葉雅紀さん。相葉さんは、バラエティ番組のMCや俳優として精力的に活動中ですが、2022年、2024年にには舞台出演を重ね、演技の幅を広げています。
上村さんは本作について「”人々の身体に染みついた記憶”がテーマだ」と感じたそうです。”過去/現在、国家/家族、嘘/真”といったテーマを、どのように舞台上で表現するのか、注目が集まっています。
日本の観客にとって、東西ドイツの統一という歴史的背景は今や少し遠い出来事かもしれません。しかし、家族の絆や時代の変化といった普遍的なテーマを通じて、私たち現代の日本人の心に何が刻まれるのか、楽しみな作品となりそうです。2025年春の上演に向けて、今後の続報が待たれます。
パルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン!』
東京公演 2025年3月9日(日)~3月31日(月) PARCO劇場
福岡公演 2025年4月5日(土)~4月7日(月) キャナルシティ劇場
大阪公演 2025年4月11日(金)~4月15日(火) 森ノ宮ピロティホール
【原作】 ヴォルフガング・ベッカー/ベルント・リヒテンベルクによる同名映画
【脚本】 ベルント・リヒテンベルク
【演出】 上村聡史
【主演】 相葉雅紀 ほか
【制作協力】 サンライズプロモーション東京
【企画・製作】 株式会社パルコ