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Stage INTERVIEW

『ワイルド・グレイ』出演の福士誠治・立石俊樹・東島京が千穐楽間近に熱いトーク!

ミュージカル『ワイルド・グレイ』の大阪公演開幕直前の2月13日に、福士誠治さん・立石俊樹さん・東島京さんが合同取材会に出席。この日ちょうど20歳の誕生日を迎えた東島さんへのエールや、東京・名古屋公演を経て感じたことなど、“赤チーム”の結束力がうかがえるトークが繰り広げられた。(取材・文・取材会撮影/小野寺亜紀、舞台写真撮影/宮川舞子)

2021年に韓国で初演、待望の日本版上演となるミュージカル『ワイルド・グレイ』は、3人の俳優とピアノ・チェロ・バイオリンの生演奏で紡がれる繊細で斬新な作品。福士誠治さん・立石俊樹さん・東島京さんの「赤(RED)チーム」、平間壮一さん・廣瀬友祐さん・福山康平さんの「青(BLUE)チーム」という、Wチーム(ダブルキャスト)で上演され、初めてミュージカルを手掛ける根本宗子さんが演出・上演台本・訳詞を担当しているのも話題だ。

1月~2月の東京・名古屋公演を経て、2月14日~16日の大阪公演に臨む3人。文学界の異端児、オスカー・ワイルド(立石)を生涯支え続けるロバート・ロスを演じる福士さんは、立石さんの演技について、「周りにみんなが集まってくる、ちょっと放っておけない男の子という感じが、僕らのオスカー・ワイルド像を楽しくさせてくれています」と笑顔。オスカーとロバートの前に突然現れる貴族の青年、アルフレッド・ダグラス役の東島さんも、「たぶんご本人は自覚がないと思うんですけど、天才感があるんですよ!」と立石オスカーを絶賛する。

そんな東島さんはこの日が20歳の誕生日。福士さんは東島さんの演技に「稽古の段階から度肝を抜かれた! スタートダッシュからすごくて、ボジー(アルフレッド)の悲しみまでわかるぐらい役を作り上げていて、自分の二十歳のころはこんなことはできなかった」と感心のコメント。立石さんも、「みっくん(東島)の存在が僕たちを持ち上げてくれた。あと、超絶寂しがり屋だよね!」とオフの一面も暴露する。

また福士さんについて、「優しく包み込んでくれるようなロバート」(立石)、「飛び込んでもすべてキャッチしてうまく繋げてくださり、すごい安心感がある」(東島)と信頼度は抜群。

東島さんは20歳になってやりたいことを記者に訊かれ、「飲み会へ先輩に連れていってもらう憧れがあって、ぜひ!」。3人はまだ一緒に食事へ行くのを控えているそうで、福士さんは「千穐楽が終われば、日程合わせてどこかでお酒を飲む機会ができたら、という話はずっとしてます」と打ち明ける。東島さんは「飲んでみたい!」、立石さんは「乾杯したいね」とうれしそう。

今回固定されたWチームでの上演だが、3人は相手チーム(青チーム)の本番の舞台は観ていないという。「稽古場で最後、「両チーム、ちょっと観てみましょうか」となり、そこで一度通しを観る機会があったけど、同じ台本でこうまで印象が変わるんだというのはすごく感じたし、根本さんの采配というか、バランスの取り方がおもしろいなと思いました。あまりにも三者三様で、何かエッセンスを取り入れると、こちらのバランスが崩れそうなので、それ以降は意図的に観なかったですね」と福士さん。

立石さんも「稽古場で僕も観たとき、同じ役を演じる廣瀬(友祐)さんの芝居が、より役を深めるきっかけにもなりました。ただ、僕らから出てきたアイディアは、このREDチームで貫きたいという思いもあって、僕もあえて(本番を)観ないようにはしてます」と話す。

東島さんは、「僕も一緒です。根本さんが仰っていたんですが、青チームはストレートプレイの要素を強く、赤チームはミュージカル要素を強く創ったと。それも踏まえて観たときに、青チームは史実をそのまま掘り下げ、リアルさを追求している印象を受けて、赤チームはその史実の裏にあったであろう、感情を掘り下げてる印象がありました。どちらのチームも、言葉では到底その魅力は伝えられないのですが……!」と熱く語った。

大阪公演は14日のバレンタインデーが初日。一部の公演では『エスコヤマ』のチョコレートが抽選で当たる。アフタートークショーも開催。取材会でバレンタインにチョコレートをどれぐらいもらったか、という話になり、福士さんはNHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』に出演したときは、「ダンボールにいっぱい、100個ほどもらいました。今は年々減っています(苦笑)」。立石さんは「僕は全然……もらっても10個ぐらい。下駄箱を開けたらダーっていうのは全く経験ない」、東島さんは「父と母、おばあちゃんにお姉ちゃん……」と言うと、福士さんが「どれだけ親族!? 仲がいいな~」と笑う。

最後にあらためて、残りの上演に向けての想いを伝える3人。
「僕はこの作品とカンパニーの皆さんが大好きです。3つの楽器と三役が重なり、離れて、ぶつかって、という独特な世界と空気感は唯一無二です!」(東島)

「僕たち(出演者)とお客さん全員のエネルギーが充満する、劇場という空間がすごく好きです。120分間、3人の俳優と3人のミュージシャンだけの、芝居と歌と音楽が合わさった特別な時間となるので、残り少ない公演ですけどお待ちしております」(立石)

「デジタルな世の中ですが、僕は一期一会の舞台を大事にしていきたいと年々思っています。ぜひこの記事を偶然見つけてくださった方が、当日券とかでも足を運んでくれたらうれしいです」(福士)

大阪公演は2月14日(金) ~16日(日) に森ノ宮ピロティホールにて。2月22日(土) に高崎芸術劇場 スタジオシアターでも上演される。

公式HP:https://horipro-stage.jp/stage/wildgrey2025/

ロバート・ロス役 福士誠治

オスカー・ワイルド役 立石俊樹

アルフレッド・ダグラス役 東島京

左からアルフレッド・ダグラス役 東島京、オスカー・ワイルド役 立石俊樹

左からアルフレッド・ダグラス役 東島京、ロバート・ロス役 福士誠治

左からオスカー・ワイルド役 立石俊樹、 ロバート・ロス役 福士誠治

左からロバート・ロス役 福士誠治、オスカー・ワイルド役 立石俊樹

 

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